WICをウォークスルータイプにすることで、WICを1階につくることに成功しました!
>>WICを1階につくるメリットは、こちらの記事に書いています。
今回の記事は、
- WIC(ウォークインクローゼット)とWSC(ウォークスルークローゼット)の違いについて
- 我が家のWSCについて、使い方をご紹介
こんにちは、ずぼら兼業主婦のしましまねこです。
ハウスメーカーに最初に提案される間取りは2階WIC、友達の家も2階WIC。
WICって2階にあるのが普通じゃないの?
でも、よーく探してみると、最近はWICを1階にもってくるお宅もちらほらと増えてきた感じがしますよ。
特に家事動線を意識した間取りだったり、子育てやママが楽ちんといったキャッチフレーズを持っている間取りだったりすると、1階にWICを設置しているケースも見かけるようになりました。
なんでかって、やっぱり1階にWICがあると色々と楽なんですよね。
我が家の生活リズム的にも、実際に服を着替えるのは1階であることが多いんじゃないかと思ったので、なんとかして1階にWICをもっていきたかったんです。
でも、坪数は限られているよ、と。
それでも1階にWICをつくりたかった我が家の間取りでは、どう対応したかというと、
ウォークインクローゼットじゃなくて、ウォークスルークローゼットにすることで、なんとか1階へとWICをねじ込めました!

もくじ
1階にWIC(ウォークインクローゼット)をつくるメリット
>>【1階ウォークインクローゼットは生活動線が楽!】すぐに服をとりにいける魅力
の記事でも、1階にウォークインクローゼットをつくるメリット&魅力をさんざん書きましたが、再度おさらい。
簡単にまとめると、
- WICが2階にあると、階段の上り下りが面倒くさい
- WICが1階にあると、すぐに服をとりにいける
ということでしたね。
- 一日に何度も着替える人
- 朝起きてすぐに、パジャマから仕事着&普段着に着替えない人
- マイホームへ帰宅後、すぐに部屋着に着替える人
- 洗濯物は2階ベランダに干さない人
こんな生活パターンの人にとっては、LDKは1階なのに、WICが2階にあることによって、一日に何度も階段の上り下りが発生してしまうんです。
LDKが1階にあるんだったら、生活の基盤も1階ですよ。
そんないちいち、服をとりに階段なんか上ってられません。
でもWIC自体が1階にあれば、生活のすべてが1階で解決できちゃうんですね。
そんな理由から、最初からWICは1階ありきで、我が家は間取りを考えていました。
限られた坪数のなかでは、1階にWICをつくるのが難しい
1階にWICがあれば便利なのはわかる、わかるけど...でも難しいんだ!
うんうん、そうですよね、とくにローコスト路線いっちゃうと、かなり厳しいですよね。
1階には玄関は絶対必要だし、キッチン、ダイニング、リビングという主要な部屋から、お風呂、洗面、トイレといった水回りもつけたい。
その反面、2階はというと、寝室と子供部屋、トイレくらいです。
明らかに2階の方が余裕があります。
だったら、2階の延床面積を狭くして、その分1階の延床面積を広くしたら、解決することなのでは? って思いますよね。
確かにそうです。1階を広げちゃえば、いっそのこと平屋にしちゃえば、解決するといえば解決します。
でもそうすると、コストアップという危機が訪れるというね。
やっぱり値段的には、総2階が最強なのです。
構造がシンプルになって屋根も壁も柱も節約できるので、総2階が一番コスパがよいのですね。
でも総2階になると、1階と2階はほぼ同じ面積にしなければいけなくなってしまうので(吹き抜けとか作ったら、また別ですが)、結果としてWICを1階にもってくるのがまたまた難しくなってしまうという、負のループに陥ります。
1階にWICをつくるべく、我が家が考えたアイディアとは?
じゃあ、我が家はどうしたかというと。
ウォークインクローゼット(WIC)ではなく、ウォークスルークローゼット(WSC)にすることによって、1階にWSCをねじ込みました。
結果として総2階ではない我が家ですが、少しでもリビングを広く取りたい(夫がね)ため、普通の部屋くらいの広さが必要になってしまうWICではなく、WSCを選択したのです。
ウォークスルー? なんぞや?
あんまり聞きなれない言葉かもしれないですね。
分譲マンションでは、ちょいちょい見かけるようになったクローゼットの形ですが、一戸建てでは、まだあまり見かけないかもしれません。
なぜWSCになったかというと、WICだと一部屋つくるくらいの広さが必要になってくるんですが、WSCだと、廊下やほかの部屋との兼用が可能になってくるからです。
WSCとは? WICとの違い
ではまず、違いから見ていきます。


↑ダイワハウスHPより引用↑
どちらも人が入ることができるクローゼット、という点では同じです。
部屋の側面についている普通のクローゼットや押入れと違い、中に人が入るスペースがあるため、着替えることも可能です。
では、WICとWSCの明確な違いは何かというと、「出入り口の数」です。
多くのお家で見かけるWICは、出入り口が1つなのに対して、WSCでは出入り口が2つあるのが特徴です。
簡単に言うと、「歩いて通れる収納部屋」って感じですね。

↑トリニティハウスHPより引用 WSCは廊下のように通り抜けられる↑
- 出入り口が2カ所あるため、部屋と部屋をつなぐ役割をもつ
- 開口部が2つになるため、WICよりも風通しや採光が良い
- アクセスがしやすい部屋が2つに増える
- 通路も兼ねるため、人が一人通りぬけられる分のスペースが必要
- 出入り口がWICよりも1つ増えるため、ドア1枚分の収納力が減る
「通り抜けられる収納部屋」なので、どの部屋との間につくるかによって、使い勝手のバリエーションも増える魅力があります。
実際の我が家のWSCをご紹介
ウォークスルークローゼット(WSC)とは、ずばり「歩いて通れる収納部屋」になるわけですが、その魅力は出入り口が2カ所ある、ということです。
①どちらかのドアから入って、もう片方のドアから出るタイプや(我が家はこっちのパターン)、
②もういっそのことドアをつけないで、そのまま通り抜けちゃえる廊下みたいなWSCもあります。
また、出入り口が2カ所あるので、その出入り口をどことどこにつなげるのか? というのも住み心地に大きく関係してくるとともに、クローゼットにアクセスできる部屋が2つもつくれるというメリットもあります。
では、我が家のWSCはどうなっているかというと、まずは写真でご紹介。

見ての通り、玄関と洗面所との間に、WSCをつくりました(写真は入居前のものです)。
洗面所と玄関とがつながるWSC
2カ所ある出入り口を、どの部屋とつなげるのか?
自分たち家族が住むので、どこにつなげたっていいんです。せっかくの注文住宅なので、自分たちが暮らしやすい部屋につなげましょう!
我が家の生活スタイルでは、洗面所にくっついていた方が使いやすいだろうとイメージしたので、我が家のWSCは、洗面所と玄関にくっついています。
洗面所と玄関に、クローゼットへと通じるドアがあることのメリットは、
- 朝の洗顔・メイクアップ等の身支度後、すぐに着替えるための服を取りに行ける。
- 帰宅後、洗面所で手を洗ってすぐに、服を取りに行って部屋着に着替えられる。
- 来客時、洗面所にあるプライベートな持ち物などを、すぐにクローゼットに片づけておける。
- 出かける前に、コートや帽子・マフラーなどの小物をすぐに取りに行ける。
- 帰宅後、身に着けていたコートや帽子・マフラーなどの小物をすぐにしまえる。
- 来客時、玄関にあるプライベートな持ち物などそ、すぐにクローゼットに片づけておける
玄関や洗面所は、お客様が通る部屋でもあるので、そこにちらかっている私物などをさっと隣接しているクローゼットに片づけることができるのは、何気に便利ですね。
廊下とクローゼットを兼用する
玄関と洗面所に隣接し、それぞれドアでつながっているため、玄関と洗面所をつなぐ廊下の役割も果たしています。
これぞまさしく、「歩いて通れる収納部屋」!
我が家の場合は、玄関からLDKにつづく正規のルートとは別に、玄関からWSCを通ってLDKへとぬけられる「裏ルート」も存在することになります。
階段下収納をタンス置き場に
階段下は貴重な収納スペースです。
どのお宅でも、だいたい収納スペースにするか、トイレにするかして、階段下の空間を有効に活用していますよね。
我が家では、その階段下をクローゼットの一部として活用することにしました。
現在は、階段下収納のところに、カバンなどを収納しています。
住んで1年、WSCの使い心地
マイホームに入居して約1年近く。
考えぬいたWSCは、果たして使いやすいのかどうか?
結論から言うと、めっちゃ便利です。
出入り口が2カ所あって、通り抜けられるというのが最高に使いやすいのです。
さらに我が家の場合は、WSCが廊下も兼ねているので、ここを通るとキッチンから玄関まで通りぬけられます。
リビングにお客さんがいらしている時や、子供が集中して遊んでいる時に、ちょっと玄関に郵便物を行きたい時や、玄関から出て駐車場に行きたい時、倉庫にものを取りに行きたい時っていうのが、結構あるんですよ。
要は、リビングにいる人にバレずに、こそっと玄関側に行きたい時があるということ。
うちの下の子はまだまだ赤ちゃんなので、私がちょっと外へでも行こうとすると、「おかあざーんんんんん」といって泣いて後追いしてきます。
せっかくリビングで集中して遊んでいてくれていたとしても、私がちょっとでも玄関へ行く気配を察知すると、「うわわわーんんんんん、まっでええええええ」といって激しく泣きます。
こっちとしては、
いや、ちょっと郵便物取りに行きたいだけなんだけど。
車の中に、荷物を置きに(または取りに)行きたいだけなんだけど。
っていう用事を済ませたいだけなんですけどね。
でも、そういうとき、玄関につながっているWSCを通っていけば、お客さんや子供にバレずに玄関までたどり着けるのですよ!
つまり、玄関までの裏ルートなのです!
この「玄関ーキッチン」へのルートが2カ所ある、というのは地味なようでいて大変便利なのです。

↑スーモHPより引用↑
←例えば、こんな感じ。
玄関からLDKにたどり着くルートが2通りあると、すごく便利です。
私自身、この裏ルートに大変助けられています。
昔の家だと廊下が多いので、リビングの裏に廊下を作って、この「玄関ーキッチン」へのルートを2カ所作っているパターンもたまに見かけますね(って、実家がこのパターン)。
でも、裏ルートのためだけに廊下をつくるのは、もったいなさすぎると思うのです!
どうせ裏ルートを作るなら、何か収納を兼ねるとか、洗面所を兼ねるとか、何かと兼用しないと坪数がもったいない!
まとめ ウォークスルークローゼットはメリットがいっぱい!
ウォークスルークローゼット=歩いて通れる収納部屋。
メリットもたくさん!
- 出入り口が2カ所あるため、部屋と部屋をつなぐ役割をもつ
- 開口部が2つになるため、WICよりも風通しや採光が良い
- アクセスがしやすい部屋が2つに増える
どの部屋につなぐかで、使いやすさもメリットも変わってきます。
今ある間取りを眺めてみて、もしただの通るだけの廊下があったら、そこにハンガーパイプをつけて収納も兼ねてみてはどうでしょう?
ハンガーパイプや、ニッチ、ちょっとした作り付けの棚をプラスするだけで、ただ人が通るだけだった廊下が、さらに便利になりますよ。
人が通るだけの廊下なんて、もったいない!

